好きな人の好きな人はわたしじゃない。そんなのわかってた。 それでも、何も纏わずに抱き合って知ったあの香りを、いつまでも覚えていると思う。 わたしだけ彼の香りを思い出すのはくやしい。 彼だって街角でわたしを思い出して、どうしようもなく虚しく、寂しく、少し幸せな気持ちになればいい。 だから、忘れられない女の子になるための香水を作ろうと思った。 少しばかりの狂気ともう伝えられない恋心を込めて。
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